「えっ？こんな所でフェラするんですか？」 個撮20人

街角、公園、車内、雑居ビルの一角など、雑多なロケーションの緊張と抜け感が交錯するのが本作の魅力。全体を通して見えてくるのは、「どこでも即フェラ」という個撮フェラシリーズらしい奔放なシチュエーションだ。周囲のざわめきが残る環境音がむしろリアルさを際立たせ、素人特有の照れ笑いや一瞬の視線の揺れが、画面越しにも観る者に生々しい興奮を与える。フェラに特化した構成ながら、場所ごとの光の取り込み方や距離感の妙がそれぞれのシーンを印象的にしている。

登場する20人の女性たちは、その服装や雰囲気からも幅広い魅力を放つ。オフィス帰りのような私服姿の女性、地味で清楚なタイプ、学生風の若い子など、すべてが素人らしい自然体のリアクションを見せるのが特徴だ。レビューでも「見た目は大人しそうな子ほどテクがすごい」と評されるように、口内での舌使いや吸い付きの強さなど、見かけとのギャップが本作の興奮ポイント。中には玉舐めや唇をすり合わせる音フェチ的演出も垣間見え、女性ごとに“奉仕の個性”が際立っている。

プレイは徹底してフェラを中心に展開される。タイトル通り「こんなところで？」と驚くほどの突発感があり、初めの羞恥から次第に本気の吸い付きへと変わる過程が興味深い。レビューでも「口内射精は少なく顔射が多い」と語られるように、クライマックスでは勢いのある射精演出が目立ち、液体の質感や飛び散りがフェチ的満足を高める。腰の細かな痙攣や頬の膨らみがリアルに映え、吸引と呼吸の音のリズムが視覚と聴覚を刺激する濃密なフェラチオシーンが連続する構成だ。

ピーターズレーベルらしい“現場感”へのこだわりも際立つ。編集はやや粗めだが、その荒さが逆に素人感を補強し、フェラチオハンター系統に近いドキュメント風演出を想起させる。フェラ専門AVとしての完成度は、過剰演出を排した生々しさと、20人分の多様な口技バリエーションにある。フェチ的視点で見れば、音・視線・タイミングといった細部の“リアル”を連続的に味わえる実験的作品といえる。